LovepoemⅠ作品
著者・Kenji Aso
lovepoemⅡ~思考~はコチラ
【作品】
【光の塔】~lovepoem~
僕らの心の中では暗闇が広がっている。
だけど遥か向こうで小さな光が見えないか?
それが愛の世界に灯るネオンの光だったらいいいな。
あの光が見えるなら、それぞれに歩いてくれないか?
なんか楽しそうで、人の笑い声も聞こえてきそうな世界へ向かって。
あの場所で待ち合わせをしよう!
暗闇に呑み込まれてしまって、
行方が分からなくなってしまった仲間達へ。
あの光が君の心の中で見えなくならないように、
今、僕は光の塔を建ててるところなんだ。
【ロマンチックな夜に】~lovepoem~
ロマンチックな夜に四両電車が停まる。
中には何人か乗っていた。
しばらくすると、また電車は走りだす。
山の裾野に広がる街明かりは、星を散りばめたようにキラめいていた。
川沿いでは花火が舞い上がり、いくつもの華を描いては夜空に散っていた。
その脇で、ぽっかりと浮かぶ三日月も今日はそれを楽しんでいるようだった。
向こうから歩いてきた女の子は、いつからかメルヘンの国に入り込んでいる。
中には、どこからか迷い込んでしまった子達もいた。
深夜0時を過ぎると、辺りは静かになり、四両編成の電車も行き先を変える。
誰かの夢に通じる道を走っていくのだ。
そして、おやすみなさい。
ロマンチックな夜を楽しみにしている君へ。
いつかは、君のことも乗せて。