USスチールの問題と日産の問題は似ている。

日産自動車が、これからの未来において海外企業に買収されていく可能性もあるいうニュースを見て、
アメリカにおいても、かつては優良な国産企業に対する海外からの買収は好ましいことだとは思っていないだろうなという事が分かった。
あのかつては大企業で華やいでいた日産が、例えばとある台湾企業に買収され、海外企業の完全子会社化した場合、日本人なら、その有様を見てどう思いますか?という話だと思う。
俺は、個人的にそんな有様は見たくないと思う。
トランプさんの言っていることもそういう事なんだよね。
日産自動車に対しても
トランプさんの言葉を借りるなら、
「かつては最も偉大な企業の一つだったが、悪い政府と悪い経営陣によって多くのものを失った」 と言えると思う。
やはり経営陣やその経営トップに脳が足りないと、企業は利益を出せないし、その下で働く者たちは多大な犠牲を被ってしまう。
だから、「企業のトップになる人間なら、絶対に知能レベルが高くなければならない」というのが俺の持論です。
コネとか、エスカレータ式とか、大企業になるほど排除していかなければならない会社内の制度だと思う。
中小レベルの経営なら、そんなに問題はないと思うけど、それでも、トップ&経営陣がどこまで知能レベルが高いかによって、利益率や会社の情勢は変わってくると思う。
俺が日産自動車のトップで、指示を出していたら、そんなことにはならなかっただろう
と個人的には思いたいです。
経営者トップに必要な要素を個人的な持論で言うなら、
・人や相手の人間性を正確に把握し理解できる知能
・相手の才能や能力を正確に把握できる(見抜ける)知能
・それに応じて適材適所に人材を配置できる知能
・社会情勢の変化を的確に把握し、対応できる知能
主にはこの辺りだと思う。
これらの要素に関する知能には人それぞれにレベルがあり、
分かりやすく言えば、その逆の要素を持ったトップを想像すれば、理解できます。
まず、人や従業員のことを全く理解していなく、人の才能を見る目も、見抜く目もない、会社内の人材配置は適当で、まるで社会の情勢も分かっていないというような会社のトップがいたとします。
(ここまで来ると、会社のトップというよりも、人としてどうなの??という状況にはなるけれど。)
あなたはそんなにトップの下で働いてみたいと思いますか?という話です。
そんなトップの指示に従って会社の利益が増えてくると思うだろうか??
会社のトップは指示を出していく側の人間です。
より回りに的確で正確な指示を出せる人間が、会社のトップにならなければ、
その会社の存続は厳しくなると思っていていいと思ってます。
まずトップにとって基本中の基本能力が、関わる人たちをそれぞれの能力も含めて正確に把握できているかということになるでしょう。
日産のトップにはなるには、美的センスも必要になってきます。
なぜなら、(今までもそうだったけれど)車はデザイン性が会社の命となっているからです。
そんなところに、美的センスもないトップが指示を出してくれば、
激売れなくなっていくことは間違いないということです。
今の日産のトップは、ダメなトップとして認定して問題ないでしょう。
少し前、俺はプジョーの車のデザインセンスのハイレベルな向上に相当驚かされました。(その前の車体デザインセンスがダサすぎたということもあるけど)
マツダも当初はデザインセンスの向上に対して驚いたし、予想通り一気に人気は出たけど、
やたらと一つの車体デザインに固執しすぎて、今では徐々に人気は落ちているんじゃないかと推測している。
トヨタはデザインに相当力を入れてると思う。総合的車体デザインの開発力は、日本トップクラスだろうなと思う。
日産は美的センスのない人間も社内的に力を持ってしまっている状況となっていると思う。
(センスのいいものとセンスの悪いものになぜか極端に分かれているところがあるため)
そこをはずしていかないと、センスのいい車は作っていけないと思う。
あとはそれぞれの地域におけるニーズを見る目も欠けているという状況なんだろうなと。
そこでもまた、地域のニーズを読めない人間が、社内で力を発揮してしまっているということだろうと思う。
日産は、従業員を減らしていくんじゃなくて、各部門のトップ周辺の人材配置を変えていかなければならないということです。それには人のセンスや能力を見抜く能力が必要になってきます。
とにかく、あらゆる物事を把握し、それらを理解できる人間を上層部に持っていかなければ、日産は地獄に落ちていくだろうなと思ってます。
銀行だって国だって、脳が足りないトップのいる会社に戻ってないようなお金を貸しても、お金の無駄だと思っていることでしょう。
銀行や国が期待しているのは、利益をとれるだけの頭を持ったトップのいる会社に対してだと思う。
それには総合的に知能レベルの高い人間達の擁立が必要になってくるということです。
人を見る目、人の能力を見抜く目、だよね。何より重要なトップの要素は。
人の能力や才能を見抜けなければ、会社経営はどうしようもなくなるでしょ。
基本、一般の知能レベルでは、優秀な人材はなかなか見抜けないもの。
なぜなら、優秀な人材というのは、一般の人達の想像を越えているところがあるため、判断的に「分からない」という状態になってしまうため。
だからこそ、会社のトップも、それなりに優秀な人材を見抜けるだけの知能レベルを持っていないと、
優秀な人材と分からずにそういう人達が横を通りすぎていってしまうということです。
トップにおける人を見る目のレベルが低いと、その会社は長く持たないだろうねということです。
相手の才能を見抜く目、能力を見抜く目、センスを見抜く目は人の上に立つ者なら、必要不可欠な能力です。
余談として、
日産の上層部の経営陣の中に、美術館に足を運ぶような人間がいたら、大したものだと思う。
車体もまた美の表現が非常に強く入っているし、芸術分野にも近いところがあるため。