アダムとイブ
男と女の歴史が
アダムとイブから始まっていたとして
今の僕達は その時代から数えて
どのくらい変わっただろう
禁断の果実は 目に見える処で
未だに多くの実をなしている
あの日の罪を 根に深く
背負い続けても この世が
楽園に戻ることはないだろう
「歴史は繰り返していく」と言うのなら
今の二人を止めることはできないのか
欲望と理性の狭間に揺れる現代人
遠い昔なら 僕だって 苦しまずに
欲望の海に溺れていたかもしれない
向こう側に見えたのは
禁断の果実を頬ばりながら
海へ向かい 立ち止まる姿
君は誰?
もしも目指している場所が同じなら
君と越えてみたい
抱えきれない罪を背負っても
途中でその罪を投げ捨てたとしても
君と楽園を探そう
~lovepoem~著/Kenji Aso